慢性の栄養失調の影響

冷え性,低血圧

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人間の体温は普通まわりの空気の温度より高く、放っておけばどんどん熱を放散することになるが、実際は脂肪組織に断熱効果があり、適切なエネルギーの食べ物を摂取することで、36度以上の体温を保っている。

拒食プラス過食の症状が強くて体重が軽い場合、体温や血圧はたいてい普通の人より低い。

これは、脂肪組織の減少により熱が奪われやすくなっているということもあるが、身体に入ってくるエネルギーがあまりにも低いので、無駄な熱やエネルギーを使わないほうに、体温も低く、脈もゆっくりになっていくためである。

つまり、低体温,低血圧,徐脈といった、言わば冬眠中の動物のような状態になってしまうのである。

貧血

血液中の赤血球は作っては壊れていくものなので、摂食障害により栄養が不足すれば新しい血球は作られず、赤血球が少ない状態つまり貧血になる。

赤血球は酸素を全身に運搬する役割を担っているので、貧血が進むと疲れやすかったり、ちょっとしたことで動悸がしたりする。

骨粗鬆症

骨は骨細胞と破骨細胞によって毎日作られたり壊れたりしており、これには様々な物質が関与してくるが、その一つに女性ホルモンがある。

摂食障害で脂肪の量が減ると、活性のある女性ホルモンが減るため、骨にカルシウムの沈着が少なくなって老人と同じような状態になり、骨粗鬆症になってしまうことがある。

無月経,無排卵

女性ホルモンは卵巣から分泌されるが、その分泌は視床下部-下垂体-卵巣という経路で調節されるため、栄養状態や精神状態の影響を受けやすい。

摂食障害で体重が減少したり、精神的に非常に不安定になったり、極端な低栄養状態が続いたりすると、ホルモン分泌に異常をきたし、無月経や無排卵になることがある。

また、エネルギー不足のために、子宮そのものが小さく萎縮してしまうこともある。

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